
イラン旅行を考えている方へ、今回はイラン南部の都市ワーシー( Shiraz )にある歴史的建造物、「ファールス王宮」をご紹介します。この王宮は、かつてアケメネス朝ペルシアの王たちが住んでいた場所であり、古代ペルシャ文明の栄華を今に伝える貴重な遺跡です。
王宮の歴史と建築様式
ファールス王宮は、紀元前6世紀頃に建設が始まりました。その後、ササン朝時代にも改修が行われ、現在の姿となりました。王宮の敷地内には、壮麗な宮殿、広大な庭園、美しい噴水など、古代ペルシャの高度な建築技術と美意識が凝縮されています。
特に目を引くのは、王宮の中心部に位置する「アパダナ宮殿」です。高さ約20メートルの巨大な石柱が立ち並び、その上に壮大な天井画が描かれています。この宮殿は、かつて王の戴冠式や重要な祝祭などが行われていた場所であり、当時のペルシア帝国の威容を偲ばせる空間となっています。
建築物 | 説明 |
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アパダナ宮殿 | 王の戴冠式や祝祭が行われた壮大な宮殿。 |
ハレ・ハッディシュ宮殿 | 壮麗な柱と彫刻が特徴の宮殿。 |
トリピオン宮殿 | 王族の住居として使われていた宮殿。 |
庭園 | 広大な庭園には、美しい噴水や花壇があり、リラックスできる空間。 |
ファールス王宮の観光情報
ファールス王宮は、ワーシー市内から約10キロメートルの距離に位置し、タクシーやバスでアクセス可能です。
営業時間 | 入場料 |
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8:00~17:00 | 大人:20万リヤル(約600円)、小人:10万リヤル(約300円) |
ファールス王宮を訪れる上での注意点
ファールス王宮は屋外遺跡であるため、日差しが強い場合は熱中症に注意が必要です。帽子やサングラスなどの対策を忘れず、十分な水分補給を行いましょう。また、王宮内では服装規定がありますので、露出の多い服装は避け、軽装で行くことをおすすめします。
ファールス王宮の魅力
ファールス王宮は、古代ペルシャ文明の栄華を体感できる貴重な観光スポットです。壮麗な建築様式や美しい庭園など、見どころ満載です。歴史に興味のある方や、異文化に触れたい方におすすめです。
ワーシーへの旅
ワーシーは、「詩とバラの都」とも呼ばれる美しい都市です。ファールス王宮以外にも、多くの観光スポットがあります。例えば、ナセル・アル・ディーン廟は、美しいタイル装飾が施された霊廟であり、ペルシャ建築の傑作として知られています。また、ピンク色の花々で有名なエラム庭園もおすすめです。
ワーシーを訪れる際には、ぜひファールス王宮を訪問し、古代ペルシャ文明の栄華を感じてください。